用語集

乏精子症

乏精子症(英: oligozoospermia)とは総精子数がWHOの下限基準値である39百万/ml以下となる精子の数が少ない状態をいいます。ただし体調や環境によりばらつきが非常に大きいため、診断には複数回の検査を要します。精索静脈瘤やホルモン異常による精子形成障害が主な原因と言われています。
なお、精液自体の分量が少ない場合には、性腺機能障害及び各種射精障害が原因であることが多くあります。

精子奇形症

精子奇形症(英: teratospermia)とは形態正常精子がWHOの下限基準値である4%以下となる奇形の精子が多い状態をいいます。奇形の精子には受精能力がないため不妊の原因となります。

精索静脈瘤

精索静脈瘤(英: varicocele)とは、精巣やその上部の精索部にできるこぶ状の静脈瘤であり、そのほとんどが静脈の血流圧の上昇や静脈弁の機能異常によって発症すると考えられ、一般成人男性の15%前後に発症するとされています。精索静脈瘤が男性不妊の原因となる理由として、腎ならびに副腎の代謝物が静脈のうっ血や逆流によって精巣に至ることや、 静脈でのうっ血により陰嚢の温度が上昇することなどが挙げられます。

WHO

“World Health Organization”の略称であり、「世界保健機関」と訳されます。健康を基本的人権の一つとして捉え、その達成を目的として1948年に設立されました。精液検査の標準的手法や基準値などを定めているWHOラボマニュアル(第5版)を発行しています。
リプロバイオ研究所は、WHOラボマニュアル(第5版)に従い、各種検査を行っております。

ケルンエヒトロート染色

ケルンエヒトロート染色は特殊染色の核染色として広く用いられている染色法であり、細胞の核を赤く染色します。当研究所では、精子の形態を見る染色法として用いています。

位相差顕微鏡

位相差顕微鏡とは、光線に生ずる位相差を利用して細胞などの無色透明な物体を明暗のコントラストに変えて見えるようにした光学顕微鏡をいいます。生きた細胞は透明であるため染色を行った上で観察することが一般的ですが、染色により損傷を受ける場合があることから染色せずに観察することができるという利点があります。

精子濃度

精子濃度とは一般的には1ml当たりの精子数をいいます。WHOの下限基準値は15百万/mlとされています。

精液

精液とは、射精時に分泌される粘性の液体で、液体成分の精漿(せいしょう)と細胞成分の精子から構成されています。精漿は7割が精嚢からの分泌液であり、残りの3割程度が前立腺液です。精嚢からの分泌液には精子のエネルギー源が含まれるなど重要な役割を担っています。また、精子は酸性に弱いにもかかわらず、活動を行う女性の膣内は感染症を避ける等の理由から弱酸性となっています。前立腺液が弱アルカリ性であることにより膣内での精子の活動を補助しています。

前立腺液

前立腺液は、前立腺から分泌され、精液の3割を占める白く濁った弱アルカリ性の粘液です。前立腺液には、精子を活性化する成分が含まれています。

男性不妊

不妊症は、医学的に2年間避妊をせず正常な夫婦生活を営んでも妊娠しない状況と定義されています。 不妊の原因の約50%は男性側に問題があるとも言われており、男性側に原因がある不妊を男性不妊と言います。
男性不妊の原因は、精子形成障害、精路通過障害、性機能障害の三つに大別され、このうち精子形成障害が原因の90%以上とされています。精子形成障害とは精子を作る機能に問題がある状態をいい、このうち30%程度が精索静脈瘤によるものとされています。病態により無精子症、乏精子症、精子無力症、精子奇形症等に分けられます。また、精路通過障害とは精子は作られているものの、精管に問題があり精子が通過できない状態をいいます。先天的な場合や手術によって生ずること等が原因とされています。性機能障害はED(勃起障害)や射精障害の状態をいいます。

精子無力症

精子無力症(英: asthenozoospermia, asthenospermia)とは、精子の前進運動率がWTOの下限基準値である32%以下となる活発に運動する精子の少ない状態をいいます。先天的な要因や精索静脈瘤、前立腺や精巣の炎症による精子形成障害が主な原因と言われています。

  • 精子検査のお申し込みはこちら
  • お問い合わせはこちら